北京に散らばる九壇八廟の巡礼も一応これで最後の目的地となるのが八廟の中の一つ、寿皇殿(shòu huáng diàn)。景山公园の中にあるというのだが、確かに良く行く景山公园だが、いつも南門から入って山に登って故宮を眺めて西門から出てしまうというパターンで、あまり北側まで足を伸ばしたことが無いなということで向かう東門。
故宮を見学した観光客を拾うバスが全てこの景山公园の東門辺りに集合しているらしく、周囲は地方からの観光客でごった返している。皆それぞれのツアーの帽子をかぶって物凄い音量で喋り捲っている。
念のために景山公园に北門があるのかも知れないということで、一応見に行ってみるがやはり北門は存在しないようで、しょうがないので人でごった返す東門にスクーターを置いて入場する。
園内もやはり行楽日和ということで家族連れやカップルでごった返しており、咲き誇る花を背景にポーズを決める若い子や、社交ダンスを楽しむ高齢者など様々。そのなか「寿皇殿はどこだ・・・」と地図を片手に先に進むと、見えてくるのが如何にもという門。
説明によると
寿皇殿:在景山公园内北侧,是供奉清代帝后、祖先神像之处。同时也是帝后死后入葬前的停灵之所。
清顺治十八年(1661年)正月初七,顺治帝去世。在乾清宫停灵27天后,梓宫移至寿皇殿停灵。停灵共計百日后,在寿皇殿前举行火化,点火者為僧茆溪森。此後顺治帝的骨灰继续停放在寿皇殿,直到康熙二年(1663年)四月二十二日,同孝献皇后董鄂氏及孝康皇后佟佳氏的骨灰自景山送往清东陵的孝陵安葬。
と言う訳で清代以後皇帝が先祖を祭る場所であったようであるが、現在は一般客の見学は禁止されており、内部の様子はうかがうことが出来なくなっている。九壇八廟の最後の内部を見れないというのもなんだか残念であるが、祭事の場所である壇に対して、あくまでも祖先を祭る場所である廟はより神域性が高いので、ドカドカと何の遠慮も知識も無い観光客に入ってこられてもそれは困るよなと、周囲で楽しげにダンスを楽しむおばさんたちの顔を見ながらなんだか納得してしまう。
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