2014年6月3日火曜日

サンタマリア・ デイ・ミラーコリ教会(Chiesa di Santa Maria dei Miracoli) ピエトロ・ロンバルド 1489 ★★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
設計   ピエトロ・ロンバルド
竣工   1489
機能   教会
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ベニスに到着し、大きなトランクを抱えて電車で島まで行って、ボートに乗り換えて再度路地を通りホテルまで行くにはかなりの負担になるだろうと、空港近くのボート乗り場からホテル最寄の駅までボート・タクシーを利用することに。

空港到着とともに、先ほどのスイス・クオリティとの違いを様々なことから痛感する。1ユーロ払わなければならないカート使用に、空港からボート乗り場までの移動距離。そしてその舗装具合。細かいけれど、長距離フライトを終えた身体にはかなり効いてくる。

そんなことを思いながらボート乗り場でお目当てのラインを探し当ててしばらく待っておよそ40分ほどかけて最寄駅に到着すると、前入りしていたイタリア人のスタッフが出迎えてくれる。荷物を引きずりながら街中を走る運河ごとにかかるアーチ型の橋を苦労しながら幾つか超えて、比較的市内中心部の宿泊ホテルに到着し、知り合いに頼まれて持ってきた荷物などをフロントに預けて早速ビエンナーレの展覧会場へと足を向けることにする。

ちなみにベニス、ベニスといっているが、日本ではどちらかといえばヴェネチアの呼び名の方が一般的。これは何の違いかといえば、イタリア語ではヴェネツィア(Venezia)と呼ばれるが、英語ではベニス(Venice)と呼ぶために、人によって呼び方が違うということらしい。ビエンナーレも、ベニスを使っているということでここではベニスで統一していくことにする。

さて他の二人のパートナーは、進めているコンペの件でアメリカ経由で来るために、数時間後に到着するというので、せっかくならばその間に幾つか見たかった建物を見てしまおうとイタリア人スタッフと一緒に向かったのがこのサンタマリア・ デイ・ミラーコリ教会(Chiesa di Santa Maria dei Miracoli)。

高密度都市ベニスに建つ教会ではあるが、北西のコーナーが広場に向かって開けているために、完璧なコーナー・ディテールを持つ教会としても有名である。

身廊が筒型ヴォールト構造で囲まれており、その構成が外部からも良く見て取れるデザインになっている。

7世紀末期から1797年まで1000年以上の間に存続したヴェネツィア共和国。その首都であるこのベニス。歴史上最も長く続いた共和国であり、東地中海貿易によって強大な力を持った都市・ベニス。「アドリア海の女王」とも呼ばれるその高貴な都市文化を十分に感じさせてくれる教会である。












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