2014年6月4日水曜日

カ・ダ・モスト(Ca' da Mosto) 13世紀 ★★


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所在地  ヴェネツィア(Venezia)
竣工   13世紀
機能   住宅
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リアルトのマーケットの向かいに位置するのが13世紀に建てられたというビザンティン様式のカ・ダ・モスト(Ca' da Mosto) 。

元々商人の邸宅及び工房であった平屋を、16世紀に二階部分を増築し、さらに19世紀に3階部分を増築したという建物。

曖昧な記憶を辿れば、2008年のビエンナーレ参加の為にキックオフ・ミーティングが行われたのがこの建物。打ち合わせ後に3階のテラスからカナル・グランデを眺めていると、協同するローマの設計事務所のイタリア人建築家がこの建物について説明してくれたような記憶がかすかに残っている。

ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックというヨーロッパでの建築様式の流れに対して、いわゆるヨーロッパとは離れ、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の影響下で発展した建築様式であるビザンティン様式。

東ローマ帝国の盛衰に伴ってその建築様式も変遷し、4世紀から12世紀までの長い間の時代をさすために一概に様式といってもその内容は多様に渡り、時代ごとに様々な影響を受けている。

そんな建物が改修を繰り返しながら残っているこの都市の歴史の長さを思いながら、建て替えを繰り返しながら再生を繰り返していく日本の神社の歴史の繋ぎ方との違いに思いを寄せながら、次の目的地へを向かうことにする。








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