実家近くの小さな頃から通った焼肉屋に両親と共に訪れる。
「折角だから、好きなだけ食べな」とまるで学生時代に食べるだけ大きくなると信じていた頃の様に進める親の言うままに、もう一皿と注文をしながら考える。
ふと頭によぎる妄想。この皿に載る牛の肉。その牛たちは恐らく「美味しい」と思って食べていた干草が、いつの間にか「美味しい」と思わないようになりながらも、ただただ食べて太って「美味しい肉」になるようにと食べさせられていたのだろうと想像を膨らませる。
本来的にはもう食べたくないのにも関わらず、食べたいという欲望を麻痺させられ、どこでその欲望をストップさせることを自分で決断できずに、ただただ太る為に食べるだけの行為を繰り返す。
そしてブクブクに脂の載った肉へと変えられ、今度はそれを食らう人間。
身体に必要な栄養素を摂取し、満腹という脳の指令よりも遥かに強力に、舌に与える欲望が更に食欲をそそられ、欲望に導かれるままに食べ続けることになる。
そんなことを思いながら脂の滴る良く焼かれた肉を見ていると、流石に食欲が抑制され、少々肉の断食でもしようかと思いながら、最後の一切れを平らげる。
「折角だから、好きなだけ食べな」とまるで学生時代に食べるだけ大きくなると信じていた頃の様に進める親の言うままに、もう一皿と注文をしながら考える。
ふと頭によぎる妄想。この皿に載る牛の肉。その牛たちは恐らく「美味しい」と思って食べていた干草が、いつの間にか「美味しい」と思わないようになりながらも、ただただ食べて太って「美味しい肉」になるようにと食べさせられていたのだろうと想像を膨らませる。
本来的にはもう食べたくないのにも関わらず、食べたいという欲望を麻痺させられ、どこでその欲望をストップさせることを自分で決断できずに、ただただ太る為に食べるだけの行為を繰り返す。
そしてブクブクに脂の載った肉へと変えられ、今度はそれを食らう人間。
身体に必要な栄養素を摂取し、満腹という脳の指令よりも遥かに強力に、舌に与える欲望が更に食欲をそそられ、欲望に導かれるままに食べ続けることになる。
そんなことを思いながら脂の滴る良く焼かれた肉を見ていると、流石に食欲が抑制され、少々肉の断食でもしようかと思いながら、最後の一切れを平らげる。
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