2014年6月3日火曜日

不安症

本日から少々長い出張で家を空けることになる。朝早い便の為に夜が明けきらないうちにタクシーを呼んで、大きなトランクとともに出発することになる。

空港までの道すがら、ふと思う。

「あれ、日本の携帯電話入れたかな?」

トランクに入れたバックの中に入れたはずなのだが、車を止めてもらってトランクを開けるのはかなりの手間だが、空港に到着して万が一入れ忘れているのが発覚したらもう取りに戻る時間は無い。どうしよう・・・

などと少々不安になる。確実に先日読んだ奥田英朗の「イン・ザ・プール」の影響が見て取れる。「いつまでたっても」で描かれる、家のガスを止めたか不安でしょうがなくなる主人公。不安症に悩まされて何もできなくなってしまう。

出る前にリストを元に確認作業をしたから持ってきているに間違いないと自分を言い聞かせ、もう一つはたとえもって無くても誰も死ぬことは無いと開き直る。過剰な確認行為の先にまっているのは、更なる不安症に間違いない。ならばいっそ開き直って生きるしかないと自分を言い聞かせて目をつぶることにする。

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