明日よりオーストラリアのメルボルンに行き、オーストラリア建築協会主催のカンファレンスに参加し、MAD Architectsの作品について講演をしてくる予定になっている。
2013 National Architecture Conference Melbourne
通常はパートナーのマー・ヤンソンがレクチャーに行くことが多いのだが、今回のカンファレンスのテーマが「マテリアル」ということで、オフィス内で日常の設計業務を主に手がける自分がオフィスを代表してレクチャーを行うことになる。
そんな訳で、オフィスの作品を紹介するような通常のレクチャーとは違って、2,3のプロジェクトに絞って、その中でオフィスの「マテリアル」に関するアプローチ、考え方を主に話してほしいという依頼。
通常のプレゼン資料は使えないので、改めてこのカンファレンス用に資料を纏めることになる。テーマに沿ってポイントを書き出し、流れを決めて、プロジェクトを絞り、その中でのイメージを選択して、時間配分を考えながら資料つくり。英語でのプレゼンになる訳だが、とりあえず日本語で言わんとするポイントを書き出し大体の時間を見据えてページ数を決定していく。
ドラフトができた段階でオフィスのプレス担当相手に話をして、より内容をクリアにするために手直しをし、最終版ができた段階で同じく校正をお願いして終了。後は本番までに何度か繰り返して頭の中をクリアにしておくこと。
といっても出発前日まで何かと忙しくするので、緊張する余裕もなく過ごしているのだが、パネルディスカッションもあるというので他の講演者の情報を少し調べると、なかなか面白い建築事務所の人が参加するようである。
イベント開催期間中は、インタビューや簡単なサイン会など何かと拘束されることも多いだろうが、できるだけ他の講演者のプレゼンも見て、同じ時代に生きる世界の建築家が何を思い、何を考え建築に向き合っているのかをしっかりを感じて来れればと思う。
イベント終了後、シドニーに移動して地元の建築家にオペラハウスを案内してもらい、彼らの事務所も見学させてもらう予定になっているので、ぜひとも世界遺産にも登録される世界有数のオペラハウスの空間を身体で感じで、今進めているハルビン・オペラハウスにフィードバックできるようにと楽しみを感じる。
用意してもらった飛行機代でエコノミーにすれば二人分カバーできるというので、せっかくだからということで妻も一緒に連れて行くことになる、よい気分転換になるだろうとの思いと、少々の煩わしさを感じるであろう関連イベントも手持ち無沙汰になることなく過ごせるという淡い期待を感じながら、今宵は秋の南半球に向けてのパッキングに勤しむことにする。
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