中国にとっては旧暦でカウントされる中華新年は数ある節句の中でも最も重要な位置づけで、ほとんどすべての国民が休みに入り、長い時間をかけて故郷へと戻り、家族や親戚などと一緒になって新しい一年を迎える。
長い人では1ヶ月近く休みをとる人もいるし、大晦日となる2月9日には既に家族と一緒に過ごしていることを目指して、年内最終週となる今週初めから、ポツポツと中国人スタッフが早めに休みを取ってオフィスから姿を消すこととなる。
そんな訳で進行中の様々なプロジェクトは中華新年前に一段落を、ということで何かしらの締切りとなることが一般的となる。
アモイで進めているアパレル会社の本社ビルは中華新年前にSDと呼ばれる基本設計の図書を政府の提出。
ハルビンで進めているオペラハウスは、インテリア部分の入札に必要な図書と書類一式の準備。
南京で進めている駅前の総合開発のプロジェクトは、マスタープランのコンセプト・デザインと第1期の基本設計の図書を政府へ提出。
日本で進めている保育所と住宅の複合施設は、中華新年中に日本で予定している打ち合わせの為に、案を一つにまとめあげ、クライアント、構造家、施工会社、申請先とのそれぞれの打ち合わせに必要な資料の作成。
大連で進めている海上施設のプロジェクトは、コンセプト・デザインの図書一式の提出。
それぞれのチームは4人から多いところでは10人以上に膨れ上がり、毎日時間と戦いながら、各人の仕事内容を確認して、枡に一杯になった砂をこぼすことなくトントンと叩きながら、できるだけ擦り切れ一杯に砂をいれるような感じで、それぞれのプロジェクトを毎日、毎時間、少しでも前に進めるようにと頭を動かし、身体を動かすことになるこの時期。
まさに年末。
時間を振り返る。などという余裕もなく、指の隙間からはザーザーと過ごした時間が流れ落ち、それでも終わらせなければいけない仕事は目の前に積み上げられて、自分達で片付けない限り決して消えないその仕事というなストレスに、なんとか身体を壊さないようにと立ち向かうそんな日々。
もういくつ寝ると・・・
と、つかの間の休日に穏やかなる時間を過ごせることを期待する。
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