2013年7月19日金曜日

滋賀県立琵琶湖博物館 日建設計 1996 ★


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所在地  滋賀県草津市下物町
設計  日建設計
展示設計 琵琶湖博物館、乃村工藝社
施工  竹中工務店
延床面積 23,987m2
総工費  約230億円
竣工   1996
機能   博物館
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今日中に奈良を縦断しないといけないということで、少しでも早く滋賀を出ないとと思っているが、せっかくここまで来ているのでということで、少しだけ立ち寄ることにしたこの博物館。

設計に日建設計。内部の展示設計が乃村工藝社(のむらこうげいしゃ)。そして施工は竹中工務店と、並ぶのは延床面積23000平米、総工費230億円というビック・プロジェクトに相応しい建築業界の巨大会社の名前。

琵琶湖湖畔の広大な敷地に、建物から随分距離をとって設けられた駐車場。そこから緑の中を歩いてアプローチすると見えてくるのが国際環境技術センターという向かいの建物と対称を成すように置かれたエントランス。

中に入ると前方の大きなガラスを通して琵琶湖が視界に入ってくる。この博物館、テーマを琵琶湖ということから、それに特化した展示内容となっており、トンネル水槽などで琵琶湖に住む魚やナマズ、そして周辺地域の歴史などが様々な形の展示で理解できるようになっている。

県立の博物館、しかも県の代名詞でもある琵琶湖をテーマにしたものであるから県の期待が感じられるような巨大な建物であり、やはり学術施設として展示により重きを置かれているため、建築はできるだけ前面に出ないようにと気を遣って設計されているように思われる。

船底のような大屋根や、大ガラス面を作る線の細いフレームなど見所はそれなりにあるのだが、やはりこういう建築はその本来の目的を果たすべく、子供と共に訪れるのが一番楽しく、また正しいのだろうと思いながら、博物館に入館すると駐車場が無料になるというチケットを受け取って車に向かう。

















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