2013年7月16日火曜日

飛騨総社(ひだそうじゃ) 931 ★★

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所在地  岐阜県高山市神田町
主祭神 大八椅命
社格  県社
創建   931  (1820再興)
機能   寺社
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早朝から庭園、建築、城、観光地と巡り、そろそろ疲れが出てきた様子の父が、

「そろそろ宿に向かってもいいんじゃないかな」と。

「まずいな・・・」と思いつつ、「行く途中の高山市であと少しだけ見ていくけど、行き道だから大丈夫」と答えると、何か察知した妻が「あと幾つ行くの?」と聞くので、ボソリと「4つ」と正直に答え、できるだけ早くと車を飛ばす。

そのせいではないと思うが、東海北陸道路から高山清見道路に入ると目の前に赤い旗を持った警察官が前方を塞ぐ。

「スピードも出しすぎてないのに、なんだろう・・・」と考えながら、路肩に寄せるとよってきた警察官が、「運転手さん、すいませんけど、後部座席の方がシートベルトされてないですよね・・・。高速道路では全席シートベルト着用が義務付けになったの後存知ですよね・・・」と。

こんなことより、もっと取り締まること、社会の為にやらなければいけないこと、より良い税金の使い道があるだろう。

と、喉のそこまで来ていた言葉をぐっと飲み込み、「すいませんが、今日は減点1点ということで、罰金はないので今後気をつけてください。」という言葉をうつろな表情で聞くくらいしかできない。

眠気もすっかり吹き飛び、事故にあうよりもよっぽど良かったという両親の言葉を聴きながら、つい先月免許の更新を終えたばかりなのに・・・と泣くになけずに運転を続ける。そして「古い街並み」という矢印が増える高山市入り、前方に見えてくるのは住宅地に浮かぶ雲の様なうっそうとした森。

車で待つという両親と妻を残し、時間をかけないように駆け足で向かう飛騨総社。1890年に大造営が行われたと言うが、随分長い参道が確保され、東から西に向かって参道をアプローチしていくと東に向いた社殿に辿り着く。

境内を取り巻くようにして流れる用水路の水の美しさに、飛騨山脈の恵みを十分に享受して発展してきたこの地の歴史を感じることができる。

近代化と共に徐々に森が切り開かれ住宅地に変わって行く中、なんとか参道を確保してきたのが感じられるほど、住宅地の中での森の存在感は、かつてあったであろう全体としての森を思わせる。

そんなことを考えながら、あまりに待たせて残りの3つを飛ばすという多数決作戦に出られる前に駐車場に戻ろうと、ぐるりと回らないと戻れない駐車場に向かって駆け足を開始する。

























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