2013年7月19日金曜日

長寿寺(ちょうじゅじ) 奈良時代 ★★★

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所在地  滋賀県湖南市東寺
山号  阿星山(あぼしさん)
宗派  天台宗
創建   伝・奈良時代後期
開基  伝・良弁
機能   寺社
文化財 本堂(国宝)(鎌倉初期)
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日本の建築空間掲載
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近江八幡の町散策を終了し、マップを見ながら頭を抱える。

10時に佐川美術館で茶室見学の予約を入れているので、その10分前には着いてないといけないから、今から約2時間の時間を如何に有効利用するか?昨晩すでに悩みに悩んだ末に絞り込んでいた可能性の中から、一番気になるところとして選んだのがこの長寿寺(ちょうじゅじ)。

問題なのはネットで出てくる「参拝時間午前9時~午後4時」という情報。ナビによるとここからは1時間近くかかるので、少なくとも8時半に到着して見学を終えて戻ってこないといけなくなる。そんな訳で参拝時間前にも入れるのかどうか?を確認するために電話してみる。

しかし、また8時前。誰も電話にはでない。待っていてもしょうがないので、開いている可能性に賭けて車を走らせる。田園の細い道を抜け、山道をうねりながら越えていき、8時過ぎに再度電話をかけると住職らしき人が電話にでる。すると随分おっとりした感じで、奥にいる奥さんに聞いている様子で、電話に代わった奥さんが「あ、はいはい、では開けときます」と、なんとも嬉しい返答。

到着すると、参道の奥の本堂の階段に腰をかけてこちらに手を振ってくれている。なんだか申し訳なくなり、こちらも駆け足で「すいません、朝早くから」と言いながら入山料の500円を支払う。ちなみに駐車場は参道脇にあり参拝者無料。

国宝である本堂の扉を開けてくれ、「どうぞご覧ください」となんとも和む雰囲気でお寺の由緒などを教えてくれる。その後は本堂裏の収蔵庫の門も開けてくれて、貴重な仏像を見せてくれる。

なんでもこの長寿寺、滋賀県湖南市にある国宝を有する3つの寺院の総称である湖南三山(こなんさんざん)の一つで、他の二つの寺は常楽寺(じょうらくじ)と善水寺(ぜんすいじ)というらしい。

それぞれの寺の国宝とは
長寿寺(ちょうじゅじ)/本堂(鎌倉時代に再建)
常楽寺(じょうらくじ)/本堂・三重塔
善水寺(ぜんすいじ)/本堂

奥さんに再度お礼を言って、横にある白山神社をお参りし、せっかくだからとナビでも表示がされていた常楽寺がすぐそばだからと立ち寄っていくことにする。

来た道を下って、左に折れてすぐにいくと、整備された大きな駐車場と常楽寺の文字。しかし駐車場は進入禁止になっているので、おかしいなと思いながら、隣のスペースに車を入れて、お寺に電話してみる。何度もならしてやっと出るので、「参拝したいのですが」と伝えると、「うちの参拝は予約のみで、個人の参拝は10時からです」とガチャリと切られてしまう。

長寿寺の奥さんの快い対応に比べなんとも言いがたい気持ちになりながら、「そういうお寺か・・・」と思いながら、琵琶湖のほとりに向けて車を走らせることにする。












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