2013年7月19日金曜日

平城宮跡 784 ★


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世界遺産
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よくよく見てみると、この平城京跡地の周辺は様々な古墳だらけ。そう思うとやはりこの地は違う時代に属しているんだと実感する。

西大寺から阪奈道路に入り、左に見えてくる巨大な平城京跡地。駐車場の看板に沿って左に下りると、平城京遷都1300年記念で盛り上がった2010年にはさぞや多くの人が訪れ、この巨大な駐車場も満員になったんだろうと思いながら、がらんとしている駐車場の角に車を停める。

文化庁によって進められた復元計画。全額国費で行われ、さぞやこの地域の様々な企業による仕事の奪い合い合戦があったのだろうと思われまさに国家プロジェクト。朱雀門が1998年竣工、大極殿が2010年竣工し迎えた遷都1300年記念イベント。

歩いても一向に近づいてこない朱雀門。朱色が青空に眩しいとても暑い一日というのも手伝ってか、そんなに近くまで行かなくてもいいやという気分になり、今度は北に向かうが、敷地内を横切る近鉄奈良線の電車に行く手を遮られこちらも残念。警備員さんに聞いてみると、4キロ南に行って郡上市までいくと羅生門(らしょうもん)跡地があると言う。

木造建築である寺院の多くは、歴史の中で消失しては再建をされてきたのも事実。この平成の大復元も何百年後になれば、「そうか、平成という時代に復元されたのか」と当たり前の様に風景の中に馴染むことになるのだろうか。鮮やかな朱色がお世辞にも風景に馴染んでるとは言えない現在の姿に違和感を感じながら更に南へと下っていく。



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