2013年7月25日木曜日

大覚寺門跡(だいかくじもんぜき) 嵯峨天皇 876 ★★


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所在地 京都府京都市右京区嵯峨大沢町
別称  大覚寺門跡、旧嵯峨御所
山号  嵯峨山
宗派  真言宗大覚寺派
寺格  大本山
創建  876
開基  嵯峨天皇
機能  寺社
文化財 大沢池(名勝)
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竹林が見たいという妻の要望に沿って嵐山方面を旅程に加えることになったので、それならば・・・ということで立ち寄ることにした大覚寺門跡(だいかくじもんぜき)。

そもそもこの門跡。皇族・貴族が住職を務める特定の寺院のことを呼び、この大覚寺の開基は嵯峨天皇であり、嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院である。その後も後宇多法皇の院政の舞台になるなど、政治に深く関わった寺院であるという。

流石に中心地から離れているだけあって、かなり静かな印象の環境の中に現れる広々とした駐車場。ここでもしっかりと駐車場代500円を徴収される。「それならここに停めておいて竹林方面まであるけるかな・・・?」なんて考えながら境内へ。

大覚寺は真言宗大覚寺派の大本山であり、山号を開基にちなんで嵯峨山としている。皇室ゆかりの門跡寺院であるだけに、表門には大きな菊の御紋が掲げられている。それを潜って中に入り拝観料の500円を支払い渡り廊下でつながれた伽藍を巡る。

何といっても最大の見所は境内の東に広がる日本最古の林泉式庭園。平安時代に唐の洞庭湖を模して造られたというこの「大沢池」。1200年の歴史を誇るその庭園は平安時代から変わらない風光明媚な景色を楽しむことが出来る。

水面は非常に穏やかで、水面に映る月が美しいこともあって中秋の頃には「観月の夕べ」が開催されるという。この大沢池を眺めるために本堂の池側には、大きく池に張り出すような広いぬれ縁が設けられており、この場がこの寺院で大きな意味を持つ設計ポイントだったことが良く分かる。

池の周囲にはほとんど建物が無く、このぬれ縁から眺めると、視界に入るのは池の静かな水面と周囲の緑、そして遠くに見える山々。それを眺めていると今がどの時代なのか分からなくなり、フラッと平安の世に迷い込んだ雰囲気になってくる。

しばしその風景に見とれてふと後ろを振り向くと、あまりに強い日差しから逃れるように日陰から決して外に出ようとせずに風景を眺める妻の姿を見つける。トコトコ小走りで妻の元へと戻って、「竹林に行こうか?」と野宮神社へと向かうことにする。






















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