朝から幾つかの神域とこの地の生活の感じられる市場を巡ってきたので、「そろそろ綺麗な花でも・・・」ということで向かったのはかの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」が開催されることで有名な国営ひたち海浜公園。
「日本の絶景ポイント」などと国内外の様々なサイトで紹介されるようにこの公園には空を映し取ったかのように真っ青に染まる春のネモフィラの風景と、真っ赤なフカフカとしたボールが連なる秋のコキアの風景が有名である。
園内の「みはらしの丘」と呼ばれる起伏しながら連なる丘に、共に一年草であるネモフィラとコキア(ほうき草)を季節ごとに丁寧に植えることで、この壮大な風景を作り出している。
ここを訪れる人の多くがやはりその風景がお目当てのようで、園内の人の流れに着いていけば自動的に「みはらしの丘」へとたどり着くことになる。
コキアが真っ赤に染まるには少々早い時期ではあったが、それでも部分的には十分に赤く染まり、小さなころ友達に投げつけては服につっくけていた「ひっつき虫」が巨大化したようなフサフサしたコキアが、風に吹かれる度にまるでそこに誰かが隠れているのではと思うようにブルブルと揺らぐ姿はなんとも愛らしい。
「春のネモフィラの方が感動は大きかったな」と、青の風景を見たことがあることを暗に自慢してくる妻の言葉をよそに、意外と運動になる丘の上までの道を歩ききり、「あの丘を登れば・・・」と期待していた風景は如何にも海岸沿いの工業地帯の風景で、「みはらしの丘」と名付けるのなら何か海に向けて風景を作ればよいのにと呟きながら丘をおりていく。
折角だからと帰りがてらに、「一年草で種を落とすので来年も簡単に芽が出てくる」という言葉に吊られ、植木鉢に収まった小さなコキアを購入してお土産とすることにする。
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