2015年10月6日火曜日

常磐神社(ときわじんじゃ) 1873 ★★


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所在地 茨城県水戸市常磐町 
主祭神 高譲味道根之命(徳川光圀),押健男国之御楯命(徳川斉昭)
社格  別格官幣社
本殿の様式 一間社流造、茅葺
創建   1873(明治6年)
機能   寺社
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思ったよりもサクサクと予定を回れているので、事前調査で泣く泣く断念した野望がムクムクと心の中で起き上がってくる。「これは水戸を早くでて、茨城南下し鹿島・香取神宮までいけるのでは・・・」と。

そんな思惑からか、「次の目的地はどこ?」と聞いてくる妻に対し、「常盤神社と偕楽園で大体30分くらいの予定かな」と言うと、「駆け足で回るだけになるなら本末転倒だよ」と怒られる・・・

到着した常盤神社下の駐車場で受付のおじさんに、「常盤神社と偕楽園を見て回って大体どれくらいかかります?」と聞くと、「30-40分ですね」と。したり顔で横の妻を見るが、「ツーン」とあちらの方向を向いている。「事前に軽く調べて予定立ててるんだけどね・・・」と呟き常盤神社の大階段を登ることにする。

さてこの神社、水戸のどこに行ってもその痕跡を感じることになる二人の偉人、徳川光圀・徳川斉昭をを祀る神社であり、常陸国(ひたちのくに)の国名を関して近代になってから建てられた比較的新しい神社である。

周南にある、徳山藩藩祖・毛利就隆を祀る青葉神社が1811年の創建。
京都にある、織田信長を祀る建勲神社が1870年の創建。
米沢にある、上杉謙信を祀る上杉神社が1871年の創建。
金沢にある、加賀藩藩祖・前田利家を祀る尾山神社が1873年の創建。
仙台にある、仙台藩藩祖・伊達政宗を祀る青葉神社が1874年の創建。
高知にある、土佐藩歴代藩主を祀る山内神社が1935年の創建。


これを見ると「水戸にある、水戸藩藩主・徳川光圀・徳川斉昭を祀る常磐神社が1873年の創建」というのが、日本各地での流れの一つとして見えてくる。

まずは明治初年にお隣に位置し、徳川斉昭によって整備された偕楽園の一部にこの二人の祀る祠堂が建てられ、明治6年の1873年に正式にお隣の敷地に神社として整備されたと言う訳である。

「近代に建てられた」と言っても、すでに150年近い年月が経っている訳で、偕楽園の周辺と言うわけで自然環境も元々良かったのだろうが、今ではすっかり風景の一部と溶け込んでいる様子である。

開かれた境内という明るい雰囲気を纏ったとても心地の良い空間で、この地に住まう人たちにとって人生の節目節目で重要な意味を持つ場所として受け入れられているのだろうと想像を膨らませ、お隣の偕楽園へと足を向けることにする。









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