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所在地 パリ
設計 ドミニク・ペロー(Dominique Perrault)
竣工 1994
機能 図書館
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霧が立ち込める中、駅から少し北に戻り向かったのは、当時のミッテラン大統領の号令で行われた国際コンペ。レム・コールハースの野心的なヴォイドをテーマにした案で広く知られているコンペであるが、それを勝ち取ったのがフランス出身の建築家ドミニク・ペロー(Dominique Perrault)。1953年生まれであるからコンペ当時はまだ36歳と非常に若い時期に、これほど大きな国際プロジェクトを勝ち取ったことになる。
都市に現れた巨大な透明の本棚が互いに向き合うようにしてスクっと立ち上がり、それ以外なにも存在しないかのような、ミニマルなディテール。4本の塔は全て書庫にあてられ、それ以外の機能は低層部に収められ、そこに光を取り入れるために中心には地下数階まで巨大な中庭が設けられ、4棟のL字の建物に囲まれた中心部に、上部の枝を見せる巨大な木々に覆われた中庭をプラットフォームの上から眺めるその風景は、まるでこの世のものとは思えないほど超現実的な風景と体験である。
学生時代にどうしてもそれを一度見てみたく、はるばる足を運んだのを今でもよく覚えているが、その時以来の訪問。ドミニク・ペローは今年の夏に行っていたパリのモンパルナス・タワーのコンペで対戦相手であったこともあり、最近の作品などもよくチェックしていたが、やはりこのフランス国立図書館は今でも色褪せない傑作建築であるのを十分に再確認して、霧が一層濃く感じられるセーヌ川沿いへと足を向けることにする。
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