東西南北に位置する歴史地区。一番早くに整備が開始されたのが東地区で、その次に整備された西地区が最大エリアを誇り、この東西エリアが観光客の目的地となっている。両方とも入り口で入場料を支払えば、中にどれだけいても良いシステムになっており、中にはレストランやホテルなども数多く揃っており、また元々も住民も少なくなってはいるが、まだ実際に住んでいるため、宿泊すればこの場所の生活を実際に感じ取ることが出来るという。
この歴史地区以外は通常の街並みが広がっており、元の住民の多くも、このような近代的な住宅地へと移り住むか、もしくは南北のエリアへと移っていったという。
せっかくだから、できるだけ多くの歴史エリアをみるとともに、それ以外の普通の街並みも見ておきたいと、少し早く起きてホテルのある烏鎮西区(乌镇西栅,Wuzhen Xizha,シージャー) の中を隈なく歩いてみることに。
「アジアのヴェネツィア」というのを売りにしているだけに、入り口部分で全ての車は入ることが出来ず、入場料を支払い中に入ると、徒歩で移動するか、運河を行き来する船か、もしくは北側でできるだけ人目につかないように整備されている道路を走り、いくつかのスポットへと送ってくれるシャトルバスでの移動となる。
清時代というから百数十年の歴史を持つ建物を保全改修し、新しく建てた建物と一緒になって、一大歴史テーマパークという雰囲気を醸し出している。オペラハウスや美術館といった最近立てられた新しい文化施設は、東西に伸びる敷地の北側にまとめられ、メインの運河を挟んで両岸に立ち並ぶ建物のほとんどは古い建物を再生して街並みを作り上げている。
エリアの中のあちこちでは、顔にメイクを施し、古い衣装を着込んだ如何にもパフォーマンスをする軍団が闊歩しており、狭くなったり広くなったりする多様性のある街並みの様々なスポットで時間ごとに演奏が始まったり、寸劇が始まったりと非常に多様性に富んだイベントが行われている。これだけの規模と量のイベントを運営するのは、さぞや大変だろうと思い、空港から付きっ切りで世話をしてくれている担当者に聞くと、彼女もこの街出身で、この歴史地区を運営する会社に所属しており、1000人を超える規模の会社で、それぞれのイベントも毎年何十人という担当者が運営を行うという。
敷地の一番西側には、このエリアを統括する陳向宏(陈向宏,chén xiànghóng, チェン・シャオホン)さん肝いりの水上劇場が整備されており、舞台の後ろには五重塔が借景となり、夜に舞台を観るのはさぞや壮観だろうと思わされ、敷地の東北地区に現在も大規模の建設が続くエリアではプリツカー賞受賞建築家である王澍(Wang Shu,ワン・シュウ) の設計による烏鎮国際コンベンションセンターができつつあるというので足を運んでみたりしていれば、結構あっという間に時間が過ぎてしまう。
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2017/10/20
烏鎮オペラハウス
様々な場所で行われるパフォーマンス
木心美術館
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2017/10/21
烏鎮国際コンベンションセンター_王澍(Wang Shu,ワン・シュウ)
水上劇場
水上劇場
水上劇場
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