演じることは時間を飛び越えることなんだと改めて思い知る。
それはある種のタイム・トラベルに違いない。
一人の女優の生き様を彼女の人生と、その中で演じてきた役の人生を横断しながら、ドキュメンタリーとして客観的な第三者を介入させる。その後に展開する監督の夢と現実の横断を先取りするかのようなストーリー。
「彼女が追い続けた男は誰か?」
「どこに行ったのか?」
という軸では、次から次へと変わる設定が「またか・・・」の繰り返しに陥るのを避けられるかと言えば少々辛い印象。「演じる」ことが「タイム・トラベルなんだ」という軸に匹敵するくらいのもう一つ大きな軸が必要だった気がせずにいられない。
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スタッフ
監督 今敏
原案 今敏
脚本 村井さだゆき
キャスト
荘司美代子 藤原千代子(70代)
小山茉美 藤原千代子(20~40代)
折笠富美子 藤原千代子(10~20代)
飯塚昭三 立花源也
津田匠子 島尾詠子
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