伊豆国から富士山を目の前に仰ぎながら北に向かうと裾野市というネーミングに思わず納得してしまう。三島を超えればかつて東海道のほぼ中央に位置した駿河国(するがのくに)の領地。現在の静岡県は西から遠江、駿河、伊豆の旧国で占められており、その中央であり、なんといっても富士山の半分をその領地に納める旧国である。
遠江国との境界線は今の大井川で分けられており、国分寺や国府は現在の静岡市周辺に集中している。2017年の大河ドラマの「おんな城主 直虎」で、井伊家の目の上のたんこぶとして描かれる今川家によって治められていた。
桶狭間の戦いで今川義元が倒れ、その後武田や徳川の手に渡り、江戸時代になると徳川家康の居城として駿府の今川館は駿府城となり、大御所として君臨する家康の棲家となる。
一宮は富士山の麓の富士山本宮浅間大社であり、この地域のどこにいてもその荘厳たる姿を見ることができることから、自然と「富士山信仰」が形成されていったのだろうと納得してしまう。
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