2010年4月22日木曜日

「堂々たる政治」 与謝野馨 新潮新書 2008 ★






















端午の節供を前に、また一つ幟があがった。今度は舛添の家紋入りらしい。

町人があげる鯉のぼりはトンと見かけなくなったが、今年のこどもの日は夏の政局をのぼり切ろうとする、勢いの良い政治家の幟が大量にはためく様子になりそうだ。

そんな幟を一番初めに掲げたこの人、与謝野馨。同時代の政治家に最も頭の良い政治家と持ち上げられる人の世界観とは?と思って読んでみた。

確かに珍しい名前だとは思っていたが、あの歌人与謝野鉄幹・晶子の孫にあたるとは露知らず。文人の家系に属する人ならきっと文章もセンスがあるだろうと思っていたが・・・

晶子の和歌

「劫初(ごうしょ)より 作りいとなむ殿堂に われも黄金の釘一つ打つ」

つまり

「和歌の世界に何か価値のあるものを打ちたい」

という歌の「和歌」を「政治」に置き換えた心情での新党旗揚げなのだろうが、いかんせん

「役人は法律に基づいて考える。それではどうにもならない時に政治の出番。」

とは言うものの、求める天下国家の姿が見えて来ない。

出征する弟へ向けた昌子の歌

「君死にたまふことなかれ」

に背中を押された「たちあがれ日本」の見つめる先の温かさと改革とは・・・。

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「磁力と重力の発見」山本義隆
「カインの末裔」有島武郎
量子力学 マックス・プランク
「ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像」シュテファン・ツヴァイク
「波乱の時代」グリーンスパン
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