2014年1月27日月曜日

神々の国に帯同する本

休みの度に、その旅行に持って行く本を選ぶのは苦痛と共に至極の喜びである。

しかし今回は東京で必要な事をこなしてしまったら、妻を東京に置いて、一人さっさと向かう先は山陰。まさに神々の国の首都。

そんな聖域性の高い場所に帯同する本となると、やはりそれなりの品格が求められる。「八百万(やおよろず)」の神々が集う出雲の地。その周辺の霊性漂う雰囲気。そんな空間に耐えうる本は何なのか?そんなことを思いながら自宅の本棚の前で腕組み。

最初に手が伸びるのは、もちろん流れ流れて松江にたどり着いたギリシャ生れのイギリス人である小泉八雲の書籍。ラフカディオ・ハーンとしても知られるその日本通の目に映ったかの地はどのような風景であったのか。

米子から、松江、出雲を巡り、石見、江津、益田、津和野に津山に戻り、倉吉を巡って米子に戻る計五日間の巡礼の旅。その道中で徐々に身体に溜まって行く聖域ポイントと同時に、どれだけこれらの本が読み進められるか楽しみにしながら、旅行かばんの中に重い本を詰め込んでいく事にする。

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