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スタッフ
製作総指揮 :リドリー・スコット
監督: ドゥニ・ビルヌーブ(Denis Villeneuve)
原題: Blade Runner 2049
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K : ライアン・ゴズリング
リック・デッカード: ハリソン・フォード
ジョイ(レプリカント): アナ・デ・アルマス
ラヴ(ウォレスの片腕): シルビア・フークス
ジョシ (上司) : ロビン・ライト
ニアンダー・ウォレス : ジャレッド・レト
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恐らく建築の世界において、「時計じかけのオレンジ」とともに、最も引用されることの多い映画がこの「ブレードランナー」。1982年にフィリップ・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作としてつくられたSF映画であり、監督のリドリー・スコットによって映像化されたのは、それまでの様にピカピカして清潔な未来像ではなく、喧騒と大気汚染にまみれ、酸性雨が降りしきるスラムの中に、人々の様々な欲望が蠢く世界。それを観た後では、香港の雑多な路地裏に足を運ぶと、「あ、ブレードランナーだ」と逆の既視感を覚える程のインパクトを与えた作品である。
その「ブレードランナー」の続編が、前作監督のリドリー・スコットを制作総指揮に向かえ、オリジナルから30年経った世界を描くのがこの「ブレードランナー2049」。前作主演のハリソン・フォードがそのままの役で丁度設定にあわせるくらいに歳をとり、主演の新型レプリカント「K」を演じるのは「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリング。そして監督には、「メッセージ」のカナダ人監督、ドゥニ・ビルヌーブ。これだけがっちり固められてしまえば、どうしても映画館で観なければいけないという訳で、時間の空いた土曜日に映画館に足を運ぶ。
内容が複雑なだけに、観終えた直後は正直「ん?」となるが、それでもじっくりと消化していくと、ビルヌーブらしい巨大スケールの構造物が生み出すなんともいえない未来感や、酸性雨と大気汚染からさらに一歩進め、地球規模の気候変動をLAという場所に雪が降る美しい映像で描くところなど、やはり前作の延長線にいながらも、現在のテクノロジーを駆使しつつ、かつ想像力を加えて今まで無かった映像を生み出している。
ネットで解説を読んでやっと「なるほどね」と納得できるところが多くありつつも、これを機会にと本棚に埋もれている「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の小説に久々に手を伸ばそうかと思案することになる。
ドゥニ・ビルヌーブ(Denis Villeneuve)
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