クライアントの手配によって、非常に交通の便のいいロケーションにホテルを取ってもらったので、せっかくだからと朝早くおきて、持ってきたランニングシューズに履き替えてすぐ近くの敷地を見てまわったり、かつて訪れた時にも朝走りに訪れたルンビニー公園まで足を伸ばしたりとしてみることに。
以前は無かった風景の中心となっているのがこのCentral Embassy。すっかりスクンビット通りの新たなるランドマークとして人々に受けいれられている様子である。設計は毎年訪れているAAスクールのExternal Examinerでも一緒になるアマンダ・レブト(Amanda Levete)。上層にパーク・ハイアットが入るバンコクでも最高級に位置する商業施設ということである。
その特徴的な外装は小さな二種類の折れ方をしたパネルを折り重ねていくことで、施工精度が問題として見えてくるのではなく、それを呑み込む様な方式となっているようで、全体としてゆったりとした曲面をうまく表現していながら、特徴的なスカイラインを街に作り出しているのには感心する。
地下には街でも有名な美味しいといわれる屋台を招聘し、相当高級なフードコートとして人気を博し、何度にも渡って拡張した結果、今ではフロアの端から端まで料理を選んでいるとお昼の休憩が終わってしまう、そんな規模にまで拡大しているという。
初日はクライアントに連れられてこのフードコートにてランチをし、夜には上層階に位置するかなりお洒落なフュージョン・レストランにてディナーを取るなど、すっかりバンコクの都市生活の一部として定着している模様。
ちなみに、クライアント曰く、雨の多いバンコクでは、商業施設におけるテラスはそれほど価値を見出されていなかったが、この建物の成功でその見方もかなり変わってきているという。
二日目はさすがによりローカルなものをという要望を出し、この建物の向かいの道の地元の人でごった返すマーケットの中の小さなヌードル屋さんで、お腹に優しい味の麺を美味しくいただいた。
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