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スタッフ
監督 佐藤祐市
脚本 古沢良太
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キャスト
家元(いえもと) 小栗旬
オダ・ユージ ユースケ・サンタマリア
スネーク 小出恵介
安男(やすお) 塚地武雅
いちご娘。(いちごむすめ) 香川照之
如月ミキ 酒井香奈子
イベントの司会 宍戸錠
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第50回(2007年)ブルーリボン賞・作品賞
第31回(2008年)日本アカデミー賞・オールナイトニッポン話題賞(作品部門)
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「なんだか随分テレビっぽいな」と思って調べたら、どうやら監督は随分と長いことテレビドラマの監督を務めて、その後活躍の場を映画へと広げた人のようで、その印象は間違っていないようであるが、こういうテレビと映画の撮影と編集の違いとは何だろう?と考えてみると、やはり30分や1時間という限られた時間でマスに向けて物語を展開しなければいけないという制約の中で、やはりある程度分かりやすいコマ割りや編集に迫られるのがテレビであり、それに対し2時間近い幅を使って緩急を変えることができやすいのが映画なのかと考えをめぐらし、ぜひとも一度専門家に聞いてみたいものだと思いながら見終えた一作。
5人の登場人物が一つの部屋という限られた設定の中で物語を展開していく舞台劇のような映画。序盤から中盤、そして終盤とそれぞれの登場人物の人物像を変化さえ、関係性をコロコロと変えていくだけの演技の幅が要求されるだけに、俳優人へのハードルは相当高かっただろうと想像するが、この作品が様々な映画祭で賞を受賞しているのも納得できるくらい、長い時間を飽きさせることなく緩急を持った物語に仕上がっている。
それにしてもやはりこういう舞台劇のような作品を見ると、「ドッグヴィル」の出来の高さを改めて感じずにことになり、舞台に足を運ぶことが日常の一部になる生活に思いを焦がすことになる。
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佐藤祐市
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