2014年、世界中の建築関係者が最も注目するコンペと言えば、北欧のヘルシンキに計画されるグッゲンハイム美術館の設計コンペ。
ビルバオを始めとし、世界中で美術館のフランチャイズ化を進め、都市の在り方に大きなインパクトを与えようとするグッゲンハイムのグローバル戦略。かつて在籍したザハ・ハディド事務所でも、台湾の台中市にて同じくグッゲンハイム美術館の計画が進んでいてそのチームとして設計を担当していたのを思いだすが、今回はグッゲンハイムとして初めての試みで、世界中からオープンに案を募集するという。
そのコンペ発表のイベントが今年のベニス・ビエンナーレ期間中に、ベニスにあるグッゲンハイム美術館で行われ、世界中からビエンナーレに来ていた多くの建築家で盛り上がりを見せていたが、コンペ開始の号令から早5ヶ月。ついに一時審査を通過し、二次審査へと進むショートリストとされる6案が発表された。
そして何より衝撃的なのは、77カ国から計1715案という応募案が全て公表されたこと。
我々も参加しようかと検討したが、どうしても進行しているプロジェクトが忙しく残念ながら応募することは出来なかったが、ショートリストに選ばれた作品を見てみると、やはり北欧らしさを感じさせるプロジェクトが選ばれているようである。
プロモーションとしては十分な成果をあげたと思われるこの一次審査。ここからは様々な駆け引きが行われることだろうが、ぜひともヘルシンキの新しい目的地となる建築の可能性を感じられる美術館が選ばれるのを期待したい。
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