当時一番好きな子役と、一番好きな男優の競演だった思う。しかも親子として。
知的障害を持つサムは、売春婦との間に子供をもうけてしまう。子供を生んだ母親は直に姿をくらまし、仲間に支えながらサムは娘のルーシーを育てようとする。
泣かせるのは、サムの知的年齢が9歳ということで、子供が成長し親と同じ9歳の誕生日を迎えるときに、それ以上は親としての役目を果たせないのではという政府の勧告と、一緒にいたいという、娘と父親の感情。その交差点で起こる様々な心の葛藤が知的障害者と子供という媒体を通して、ダイレクトに表現されている。
明らかに親よりも成熟しているルーシーが、どこまでもサムを愛し、逆に自分が面倒をを見ようとする健気さ。そして暖かく見守る周囲の人々。誰かを愛し、誰かに愛されることに、なんの条件もいらないんだと教えてくれる作品。
最初の10分から最後まで怒涛の感動が押し寄せる名作。
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ショーン・ペン、ミッシェル・ファイファー、ダコタ・ファニング
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7歳の知能しか持たないサムは、コーヒーショップで働きながら、ひとり娘ルーシーを育てるが、ソーシャル・ワーカーに娘を取り上げられ、敏腕女性弁護士に助けを求める。彼女は夫と息子との関係に悩んでいた。
監督は「コリーナ、コリーナ」(監督・脚本)、「グッドナイト・ムーン」「ストーリー・オブ・ラブ」(脚本)と家族愛を描き続ける女流ジェシー・ネルソン。主人公の友人役で実際に知的障害を持つ人々も出演。
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原題: I Am Sam
監督: ジェシー・ネルソン
脚本: クリスティン・ジョンソン
製作国: 2001年アメリカ映画
上映時間: 133分
配給: 松竹/アスミック・エース
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