2014年3月28日金曜日

プロフェッショナルの言葉

自分は何気なく発言した言葉でも、ある専門職についているという理由から、周囲の人に思わぬ影響を与えてしまうことがある。本人は軽い冗談で発したことが、受け取る側にとってみればかなり重い意味を持って心に残ってしまうことがある。

例えば医者をしている人間が、肩の痛みに悩む友人に、症状を聞き、考えられる可能性を説明し、どうすれば改善されるかのアドバイスをする。そんな簡単なことだが、原因と対策がはっきりとした友人にとっては日常を覆っていた靄を振り払ってくれる大きな助けになることだろう。

こうした良い影響を与えるプロフェッショナルの言葉もあれば、当然ながら悪い影響を与えてしまうものもある。

例えば、建築家が友人の家を訪れて、壁などをコンコン叩きながら家を周り、意味深に「なるほど、今はいいけどね・・・」なんて言ったらその家の主人は気になってたまらない。それでも、「いや、気にしないで」と返された日にはその後数日はかなりのストレスのもとで生活することになる。

問題があるのかどうか、何が問題なのか、その問題はどれくらいの大きさなのか。専門外の人であればあるほど、専門家の言葉の意味は大きくなってしまうものである。

そのことをしっかりと理解して日常を過ごすこともプロフェッショナルとしての責任であろう。

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