2014年3月11日火曜日

成熟社会としてのパラリンピック

ソチ・パラリンピックでの日本人選手の活躍ぶりがテレビを賑わす。オリンピックの閉会式後、また別のスポーツの世界を見せてくれるこのパラリンピック。それを見てふと思う。

ソチ・オリンピック  参加国・地域数 83ヶ国+5地域(88地域)
ソチ・パラリンピック 参加国・地域数 45ヶ国

オリンピックに比べて約半数の国がパラリンピックに参加している。
そこでパラリンピックでのメダル獲得国を見てみる。

1 ロシア
2 ドイツ
3 カナダ
4 ウクライナ
5 フランス
6 スロバキア
7 日本
8 アメリカ合衆国
9 オーストリア
10 イギリス
11 ノルウェー、スウェーデン
13 スペイン
14 オランダ、スイス
16 フィンランド、ニュージーランド
18 ベラルーシ
19 オーストラリア


約半数という数字をどうみるかだが、恐らくパラリンピックに参加できるような選手をサポートするためには、選手個人の周囲および、社会自体がよっぽど成熟していないと無理なのではと想像する。

障害を負った選手が、モチベーションを保ちながら、国際レベルで通用するための訓練をすることは、通常の選手が練習をするのとは全く違ったレベルのことであろう。そのために周囲の理解、そしてサポート。時間もお金も相当に必要となってくることであろう。

それを所属する組織や会社、もしくは個人がすべてを負担するのは不可能に違いない。スポンサーや国の大いなるサポートがあってのことだと想像する。

生活を支え、なおかつ競技を続けることを支えていける社会。恐らく経済が行き詰まり、閉塞感に包まれた社会では、恐らく障碍者スポーツを維持していくことはかなり厳しいのだと思わずにいられない。そう考えると、生きにくいと言われがちな日本の成熟した社会のレベルが、今回のパラリンピックを見てその基礎の厚さを証明しているかのように思われる。

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