2014年1月23日木曜日

MAD Annual Dinner (年会)

完全なる年末である。

中華新年が一年の中で最大の行事となる中国では、この1週間から人によっては一ヶ月の休みを取る長期休暇に合わせて物事が進んでいく。もちろん多くの中国人が実家のある地方に帰っていく。そして多くの会社では日本でいう忘年会にあたる年会(niánhuì)が行われる。

今年はどんなパーティーにするかでしばらく揉めていたが、数日前にオフィスのマネージャーからすべてのスタッフに、「星座ごとにチームを分けて、それぞれ何かしらのパフォーマンスをすること」という通知が送られる。そんな訳で、香港人のシニア・デザイナーと中国人のアソシエイツと3人の蟹座チームで数日前からあれやこれやと頭を抱える事になる。

まったく演目を考えようとしない二人に頼るのを諦めて、妻にも協力してもらい色々と宴会芸のサイトを調べ、こちらで調達できる道具でできるかどうかを考えて、なんとか演目を決めて、二人と一緒にランチの度に練習をする。

「こういう時にこそ本当の性格と言うのは出るものだな・・・」と少々覚めた目で見ながら、一人で楽しみすぐに脱線する香港人を嗜めながらなんとか決め事を決定する。

そんな感じなのでオフィス全体がソワソワし、なかなかプロジェクトの進行も難しくなる年末。昨年と違って今年は誰も配偶者を連れてこないと言うので、妻には家で留守番をしてもらい、外国人にも人気だという四川料理の会場へ。

総勢60名近いディナーとなり、ちゃんと正装をした司会が英語と中国語で会を進めていく。最初に3名のパートナーからということで、「今年度に特に目立った功績を残したスタッフ」ということで、二人に商品としてアイパッドが送られ、そこからは各スタッフの名前が書かれたくじを引いて3等から徐々に高価になっていく景品を渡すのと、オフィスで行ったアンケートの結果発表を交互に行いながら食事を進める。

オフィスで配られたアンケート用紙には、「誰が一番うるさいスタッフか?」や「誰が一番セクシーか?」などという質問から、「誰が最も優秀なインターンになりうるか?」という質問など。

それぞれの質問でそれなりに盛り上がり、自分もかなりの高得票で「最も優秀なインターン」賞をもらうことになる。

日本の様にきっちりと会が進む訳でもないので、それぞれが勝手に食事を楽しみ、お酒を飲んで、ふんわりと会が進んでいきながら、後半のパフォーマンスへ。

「良く皆、こんな短い時間で準備したな・・・」と思うほどのクオリティーのチームもあれば、チーム内でのコミュニケーションがうまく取れなかったんだなと思えるチームなどそれぞれ。ダンスを踊ったり、寸劇をしたりとチームによっては昨晩ほぼ徹夜で準備に追われたところもあるという。

最後から二番目に登場した我がチームは、緊張のせいか、会場が暗かったせいか、あれだけ練習した3名でのジャグリングがまったくうまくいかず、とぼとぼと肩を落とすことになった。

それにしても商品やパネル、進行から演目まで、とてもじゃないが個人でできる規模ではなく、こうして組織になってきたんだと改めて実感する。

しかしスタッフもインターンも皆とても楽しそうにしているのを見ると、また一年が終わったんだなとなんとも言えない思いに駆られ、23時近くに終わった会から逃げるように外に出ると、一番に失敗した香港人が悠々と先に帰っていくのでジャグリングのボールを後ろから投げつけて家路につくことにする。








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