シリーズの開始が今から14年前の2000年開始。そのシリーズがこの新春の映画とテレビでのスペシャルで完結する。そのテレビバージョン。
1999年に始まった「ケイゾク」などと共に、いわゆる深夜の面白いドラマとして大学時代に欠かさず見ていたのを思い出すが、それから14年。思い出として久々に見てみることにする。
その開始時には、いわゆるコント風のドラマをお金をかけて真剣に演じきる面白さと、意外性のある俳優が一風変わったキャラを演じて発する台詞など、微妙なギャップが新鮮だったのだろうが、今でも変わらず同じ演出が続けられているのに驚く。
欽ちゃん走りで消えていく飯島直子や、林先生の「今でしょ?」ばりの喋りをひたすら押してくる「あまちゃん」俳優・福士蒼汰。
そのミスマッチや、ギャップは14年前という時代において新鮮だったが、現代においてそれでもやられると、なんとも厳しい演出になってしまう。後追いの番組が多く誕生した後に、「普通じゃない衣装と話し方だけでは強烈なキャラの設定にはならない」と誰もが認識している中でこの登場人物では、表面的すぎの印象はいなめない。
少々前に見なおしたIWGPは今の時代になっても面白く見ることが出来るのは、やはりキャラがその背景までしっかりと作りこまれていたからだろうし、昨今のヒットドラマは全体を通してのテーマが深く、なおかつキャラ設定もしっかりしている。
プロットも誰でも展開が読める典型的なクローズド・サークル。それに14年前に奇抜だった演出をそのままのせて、どこで勝負するつもりなのかと思いながら結局最後まで見てしまう。
ドラマの世界での一つの時代の終わりを感じながら、画面を閉じる事にする。
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スタッフ
脚本 蒔田光治
演出 堤幸彦
主題歌 ティーナ・カリーナ 「いつかきっと」
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キャスト
山田奈緒子 仲間由紀恵
上田次郎 阿部寛
矢部謙三 生瀬勝久
山田里見 野際陽子
水神華絵 飯島直子
水神月子 藤田朋子
水神幸代 国生さゆり
水神明 福士蒼汰
藤崎千佳子 朝倉あき
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作品データ
製作年 2014年1月放送
製作 テレビ朝日
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