2013年10月27日日曜日

北京自然博物館 1958 ★


先週末、スクーターでどこまで行けるのか?をテストした結果、天壇あたりまでなら、なんとか電池が持つことが分かり、これはいいと予てから行こうと思っていた自然博物館と古代建築博物館をマッピングする。

午後からオフィスに出なければいけないので、できるだけ午前中にやる事を済ませ、電池の浪費を控える為に最短ルートを頭に入れていざ出発。

さてこの北京自然博物館。2011年に現在の旧館の南に新しく新館を拡張するというコンペが行われ、我々MAD Architectsも案を提出した経緯があったので、風水都市の南北軸に沿う様にして建つその博物館をいつかゆっくり中を見物しようと思ったいた建築である。

皇帝が天との交信を行う天壇のすぐ隣に位置するなんとも素晴らしい立地。恐らく風水都市・北京を強化する意味でも配置計画がされたに違いないと期待を膨らませてマスク防備しスクーターを飛ばして到着する自然博物館。

横の駐車場にスクーターを停めてチケット売り場に向かうと、書いてあるのは予約がある人はこちらへ」の文字。「何?予約制?」と心配になり聞いてみると、身分照明証があれば当日の予約も可能だという。そういう訳でとなりの3番窓口に並び、こちらの保険証を提示すると引換券を渡してくれる。その券を持って先程の窓口に行くと、チケットらしきものを手渡してくれる。案内には15元と書いてあるので支払おうとすると、「入館は無料で、特別展示だけ有料だけどそれは中で払ってくれ」という。

なんとも分かりにくいシステムだなと思いながらも「それはいい」とゲートを潜って中に向かう。流石に子供を連れた家族の姿が多く見られる。自然博物館といえばナイト・ミュージアムと思ってしまう自分は、入り口には背の高い空間と大きな恐竜の化石を期待してしまうが、なんとも寂しいエントランス空間。

迷わないようにと右回りに巡っていくと早速様々な動物の剥製が壁に飾られ、蝶や昆虫の標本が目に飛び込んでき、少々テンションが上がってしまう。NYで訪れた本物のナイト・ミュージアムは確かに夜中に動き出しそうな迫力とディテールを持っていたが、流石にそれは期待すべくも無いようであるが、ビジュアルだけでもそれなりに楽しめるのが自然博物館。

一番の見所は恐竜パークと呼ばれる3層吹き抜けの展示空間。かつての地球を模した舞台で、等身大の恐竜が首を動かしながら上部で木々の葉っぱを食べている。良く見ると顎の塗装が剥げていたりと粗を探したらきりは無いが、あっちをみてもこっちをみても、恐竜が自らの存在を認識しないように食事に励んでいる姿は迫力満点。

有名なもう一つの見所は敢えて見ることをせずに、地下にいって何とも寂しい水族館のミニチュアを見学し、そこそこ満足をして建物を後にする。それでも無料でこれだけのものが見られれば、子供ができたらまた来てもいいか思える場所であろう。























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