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岡崎城 ★★★
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所在地 岡崎市康生町
主な城主 松平氏
築城年 1452
機能 城郭
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押し寄せるイナゴの群れの様に、日本中を覆い尽くし、そこ以外は荒廃した地平が残されるかのようなジャスコやイオンの総合小売店舗に代表されるグローバル世界の商業主事。
かつての中心であった目抜き通りもシャッター街になってでも、それでも皆が元旦から集まれる場として、新しいショッピングの欲望の空間型として定着した感があるが、老いも若きもごっそり吸い上げる大型掃除機の様な店舗内部は、パッサージュ、百貨店、ショッピング・モール、コンビニと変貌してきたショッピングの形態の現在形であるのは間違いないのだが、変貌と共に陳腐化した欲望は隠しきれず、楽だし、便利だし、開いてるし、何でもあるし、子供も楽しめるし、ご飯も食べれるし、というどちらかというとネガティブな動機付けの波に皆呑み込まれる。
そんなイナゴにせめても一矢報いる為にも、イナゴの群れにも犯されず、大地にどっしりと根を張って町を見守る城詣でに出かけようと、久々に地元の岡崎城に向かう。
なんといっても、あの徳川家康が生まれた城として、その周辺は康生町と呼ばれ、かつては岡崎市の中心地としての賑わいを見せたものだ。夏には大規模な花火大会の為に桟敷が敷かれる乙川のほとりに建つ岡崎城は、岡崎公園内にあり、併設される三河武士のやかた家康館と共に、比較的市民に愛され、馴染みのある城ではないだろうか。
岡崎城から真っ直ぐ北に進むと徳川家の母体でもある松平氏の菩提樹である大樹寺が位置する。
特徴的なのは、激しいほどに鋭いその堀。深さ10m以上あり、覗くのもちょっと恐いくらいのその角度。その脇を抜けていくと、龍城神社への参拝客が眼に入り、その後ろをぐるっと回って天守閣への入り口へ。
家康館での目玉は、関ヶ原の戦いを朝から一日かけて説明してくれる大きなジオラマ。両軍がどのような布陣を張ったか、なかなか動かない小早川に向けての発砲など、大人も夢中になれるほどの出来映え。その先には、火縄銃や甲冑を実際につけることができるブースもあり、これまた子供から大人まで結構夢中になれる。
今年は江姫。家康の息子で二代将軍秀忠の正室。パックス・トクガワーナ前夜の激動期だから一体どれだけの名城がでてくるのかが楽しみだと、司馬の「城塞」を読みながらワクワクする。
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日本百名城
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