北京は西と東ではとても大きな違いがある。
今日はコンペの締め切り間近という訳で、外注のCG会社にこちらの求めるイメージの具体的な指示を出すが、メールで何度やり取りをしてもいっこうに的を得ないため、一度で終わらせる為にと現地に向かい、実際に手を動かしてくれる人の横に座って、細かくスケッチしながら指示をだすしかないとチームメンバーに話をし、これをやらない限りこの提出はエンドレスになるから、とメンバーの中の中国人インターンをコミュニケーションのヘルプとして連れて行こうとすると、「私が運転していきます」と。
ポカンとしていると、今日は印刷をしなければいけないので、A1サイズのパネルを運ぶ為に、タクシーでは乗車拒否をされるだろうと思って、実家に戻って母親から車を借りてきたという。
あぁそうか。と思いながら、彼女の運転で西へ向かう。
その道中、「あれ、昨晩来たところだ」と思い当たるのは、昨晩、妻の友人がきているというので西にあるシャングリラホテルまでタクシーで往復した風景。
免許取得一年ちょっとというインターンのなかなかスリリングな運転を楽しみ、施工現場の様な場所を抜けてやっとCG会社に到着。ひとしきり変更点と段取りを伝え、そのインターンはチェックのためにここに残ってもらうのだが、ついでにと近くの地下鉄の駅まで送ってもらう。
上に走る長安街の様に真っ直ぐな地下鉄1号線をひたすら乗ってたどり着くのは国貿。今度は街の東に到着。妻と合流し訪れるのはここ国貿で開催されているCIGE(第8回中国国際ギャラリー博覧会)。日本のギャラリーに勤めている友人が彼のギャラリーも出展しているというので参加する為に北京に来ているのでその様子を見に行く。
入り口でSMSを送ると招待券を手にして迎えに来てくれる。日本などの国外のギャラリーと、中国国内の多くのギャラリーも参加しているアート・フェアなので、結構広さはあるのだが、思ったよりは人が少ない様子。軽く挨拶を終え、全体をサラッと見て回る。いくつか面白そうな作品があるくらいで、全体的には雑な印象。
5月のもう一つのアートフェアにはもっと多くの友人が東京から来るのかなと、楽しみに感じながらまたオフィスに走る。
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