バスに乗っていたら欧米風の男性に「日本人ですか?」と流暢に話しかけられる。
その彼はスペイン人で7年間日本に住んでいたといい、かなり流暢な日本語を話し、読んでいた小説の表紙の文字を見て話しかけてきたという。日本の後に今度は中国に来て、今は中国語を学びながら仕事を探しているという。
元々、測量技師で地下鉄や建築の現場での測量を仕事としていて、今度は太陽光エネルギーの会社の面接を受けに行くという。
その内容を中国語で話すとなると、かなりしんどいことになるな・・・と思いながら、彼の日本語能力に感心しながら、話は今夜のユーロカップ、スペイン対イタリアへ。
今、スペインがサッカーで負けたら、我々には何も残っていない。
なかなか風刺の効いたコメントを言うなと思いながら、そろそろ降りなきゃいけないのでまた今度、と挨拶しながらバスを降り、せめてもう少し洒落たタイトルの小説を読んでいればとやや悔やむ。
日本から届いた大量の本からまずはリラックスにと選んだのは好きな岡嶋二人だが、気が利いていないのはタイトルだけでなくトリックもいまいちな様で、今夜のスペイン選までには終えてしまおうと二宮尊徳状態で歩く日曜の夕暮れ時。
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