インターネットがもたらしたことの最大の事象として、今まで専門家に限られていたいくつもの情報へのアクセスを一般の人に開放したということがある。そして誰でも自ら情報の発信源になれるということ。
そのことによって我々にもたらされたのは、前時代の人類が一生かかっても触れられなかった情報に一瞬で辿り着けるアクセス権。
使い方によってはそれこそ半端でない知識量を得ることができる。
願えばかなりの低年齢においてもそれが可能となる。
下手をすれば、単純に知識というくくりで比べてみると、ネットとデジタル社会と共に育つ情報処理能力に長けた若い世代の方が、圧倒的に上にいくということがそこらじゅうで起こりだしている。
ある一定の時間をかけて習得するという知識のある種の年功序列制度の崩壊。
世界中のアメリカ軍の基地をグーグルマップに採集する小学生や、ジュラ紀に存在した美しい蝶を3次元モデリングして、その羽ばたく姿をアニメーションにしてYouTubeにアップする中学が現れても誰も驚かない世界。
それがグローバル社会。
これこそ人類が手掛けた史上最大の建設物。
一歩間違えれば、全てのものが既視感を持ち、今日新しいものが、明日には古びる世界。
そこには何物も新しくなく、ただただ加速するビット数の波に晒される。
人類史上最大の情報に晒される宿命にどう向き合うか、その決断を迫られている。
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