ある日目が覚めると、寝ぼけてベットから転げ落ちる。あっ、と思うと目が覚める。あ、夢かと思い、ベットから降りて、部屋を出て階段をおりる。足を踏み外し、あっ、と思うとまた目が覚める。今、起きている自分がいる世界は夢なのか現実なのか。一日、恐怖を感じながら過ごした高校時代の一日。
そんな気持ちを見事に昇華させた、2010一番の映画。この現実はひょっとしたら夢かも知れない。しかもその夢は誰か別の人の夢かもしれない。ある日その人が目覚めたら、自分の存在はふっと消えてしまうかもしれない。
それにしても、最近のディカプリオはほんとに良い映画を選んでくる。シャッター・アイランドにしても、やや腑に落ちないが、明らかに他の商業主義の映画とは一線を画す風格漂う映画である。その遥か上をいくインセプション。アイデアは誰だも思いつく断片だが、それをしっかりとディテールを作りこみ、崩壊しな世界観をつくりだすのは、劇中に登場する建築家同様、想像力でどこまでも高く飛べることを示唆してくれる。
去年の暮れにはアバターによって、まったく新しい未来の在り方を教えてもらい、今年の暮は夢の世界の制限なき想像力に引き金をひかれ、2011一体どういうことを考えようかと想いを馳せる。
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レオナルド・ディカプリオ
渡辺謙
ジョセフ・ゴードン=レビット
マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ
トム・ハーディ
ディリープ・ラオ
キリアン・マーフィ
トム・ベレンジャー
マイケル・ケイン
ピート・ポスルスウェイト
ルーカス・ハース
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