よく車のナビで目的地の方角に向けて一本の線が表示される。現在地の道が、それとは全然違う方向に進んでいても、最終的な目的地は分かっていますよよと言わんばかりのそのライン。
そのラインを思い出されてくれたのが昨晩の「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」の中で、獣医師・齊藤慶輔さんが挙げていた言葉。
食物連鎖の上位に位置するが為にオオワシが鉛中毒で続々と死んでいく中、調査の為にサハリンに渡る。悪路を進む為に乱れる予定。
そんななか、「ロシアは予定通りに事が運ばなくて大変だね」と声をかけた運転手が発した片言の英語での言葉だという。
「目標さえ見失わなければ、必ず道は開ける。いつもどうかたどり着ける道はないかな?と道を探していた。しかし、道なんてはじめからなく、目的や行き先があって初めて道ができる。だから道をつくればいい。」
まだまだ青年期真っ只中の自分には圧倒的なインパクトを与えてくれる。
「決まった道はない。ただ行き先があるのみだ。」
一歩間違えると猪木に聞こえそうだが、ブレない行き先を見据えていれば、いくら遠回りになろうとも必ずいつかは辿り着く。
それさえ分かっていれば、そこさえ見えていれば、どんなに苦しくても道を作れるし、どんなに暗くても光が射すのを知っている。
誰かに決めてもらうのではなく、ちゃんと自分の中から湧き上がるそんな行き先をしっかり捉える、そんな一年にすると再認識する。
0 件のコメント:
コメントを投稿