2015年11月15日日曜日

邯鄲(邯郸,Hándān,かんたん) 河北省 趙の首府 ★


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趙の首府
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春秋戦国時代のキープレーヤーとして覇権に近づいた趙(Zhào)。韓と魏と共に晋を分割することで戦国時代への幕開けを切り開いたこの国は、廉頗(れんぱ)、藺相如(りんしょうじょ)、趙奢(ちょうしゃ)の三大天、天牧(りぼく)や龐煖(ほうけん)を要する新三大など、「キングダム」の中でも飛び切りのタレントを輩出した国として描かれる。

その趙(Zhào)が後期にその首府をおいたのがこの邯鄲(邯郸,Hándān,かんたん)。午前中に訪れた安陽は河南省であったが、少し北に位置するこの邯鄲は既に河北省となる。オフィスのスタッフの子がこの邯鄲出身なのだが、「一体邯鄲なんかに、何を見に行くの?」と言われるほど、現代に住まう中国人には訪れる機会のない場所となっているのであろう。

何大古都の一つに数えられるわけでもなく、それほど有名な歴史史跡が残る訳でもないが、それでも2500年以上も前の時代に、ある国がこの場所を首都に定めたということは、防御や交易、そして住まう上で何かしらの利点や魅力があったに違いないと、河南から河北へと黄河を渡り、更に濃くなった霧の中、邯鄲駅へと立ち降りる。









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