2014年12月17日水曜日

ジュメイラ・モスク Jumeirah Mosque ★★


シェイク・モハメッド文化理解センターでのプログラムに参加し、俄然イスラム文化への興味が沸いてきたので、万に一つでも中を見学できるかと淡い期待を抱きながら向かったのがドバイの街で一番美しいと呼ばれるジュメイラ・モスク(Jumeirah Mosque)。

ネットではムスクと表記されるが、どうしてもモスクの方がしっくりくるのでこちらで統一することにする。

モスク(Mosque)といえば、いわずと知れたイスラム教の礼拝堂である建物。元々は「ひざまずく場所」という意味のアラビア語である「マスジド」が元となり、スペイン語に取り込まれ、英語で訛り現在のモスク(Mosque)となったという。

偶像崇拝を禁止しているイスラム教のため、内部はキリスト教の様に具体的な像などが置かれることは無く、幾何学模様の装飾に囲まれた空間が広がり、メッカの方向に窪みを持った壁が設けられ、人々はその壁に向かって一人一人お祈りを捧げる形になっている。

モスクは基本的にイスラム教以外の人は立ち入り禁止と言うのだが、このモスクはイスラム文化を理解してもらうためにと、シェイク・モハメッド文化理解センターが主宰して内部の見学ツアーが開催されている。しかし残念ながらそのツアーは毎日一回。朝10時から開始ということで、今夜の便で戻らなければいけないので内部を見学することは叶わない。

せっかくだからとモスクの周囲をぐるりを回りながら、かつて同じイスラム国家であるモロッコで偶然にもモスクの内部を体験することができたことを思い出す。メクネス(Meknes)のモスクの入り口から内部の様子を伺っていたら、浅黒い肌をしターバンを巻いたおじさんが寄ってきて、「さぁ来い」と手を引いて中に連れてってくれた。そして横に立ち一つ一つお祈りの方法を教えてくれて、「自分に従ってやればいいから」と、なんとなくジェスチャーで教えてくれる。それに従い壁に向かい、手を上げ、異国のモスクの中で壁に向かってお祈りを捧げた若かりし頃。

そんな記憶が蘇るのもまた、イスラムという時間の成せる業なのだろうと納得し、次なる目的地へと足を向けることにする。












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