2015年4月21日火曜日

定常状態での準備

立命館大学が学部を草津から大阪へと移転することに伴って、草津市での不動産価格の下落が止まらないという。


変化が起きたときに顕在化するのは、しっかりと市場を見据え、需要と供給を理解しながら競合に負けないだけの市場競争力を磨いてきたところか、それともただただ需要があることに胡坐をかき、何も考えることなく適正価格以上の暴利を得ていたところか。

どんな業界においても、定常状態は人の思考を鈍化させる。

市場のパイを独占しようとするアグレッシブなプレイヤーがいない限り、それぞれが十分な利益を得られるだけの市場価格操作を行い、売り手優位な安定した市場を守り、「持てる者」たちを守るように独占が行われる。

ユーザーの全体数が減っても、それでもそこに市場があり、一定のユーザーがいるのは変わりなく、圧倒的多数のユーザーがいるからとサービスをないがしろにした売り手価格で商売をしてきた人が焦る姿は如何にも自業自得と思わずにいられない。

このニュースを見て、如何に状況に流されず、うまくいっている時こそ自分を省みて、市場の動向と自ら市場に提供するサービスの質とその価格のマッチィングがかみ合っているかに常に意識を払っておくことが変化の読めないこの時代を生き抜くことに繋がるのだと思わずにいられない。

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