2015年1月2日金曜日

断橋残雪 西湖十景 ★★★★


お茶屋さんを後にすると、既に周囲は薄暗く夜の帳が下りてくる。せっかく自転車を借りたのだからと新市街を抜けて西湖に戻り、西湖の残りの湖畔を自転車で巡ってホテルまで帰ろうということに。

ここまでの流れで必然的に自分が先頭で片手に携帯を持ち、地図を表示させ道と方向を確認して進みながら、後方の同行者が信号につかまったり、渋滞にはまったりと見失わないように気をつけて先を進む。

西湖の周辺は車だけでなく自転車もは入れないゾーンがあるために、少し外側の車通りの激しい道を行くことにする。そんな市街地を抜けて西湖の北岸にたどり着くと道も狭くなり緊張感も緩んでくるのが分かる。

西湖の東に南北にかかるのが「蘇堤」であったが、西湖にかかるもう一つの堤防が西湖の北側に東西に走っている。それが唐代の大詩人・白居易が杭州の刺史(長官)であった時築いた長さ1kmに渡る堤防で、彼の名前を冠して「白堤(はくてい、bái dī)」と呼ばれている。

⑤「断橋残雪(断桥残雪)」(だんきょうざんせつ、duàn qiáo cánxuě)
冬に積もった雪がが溶け出す春の日に、白堤をこの北に位置する「宝石山」から見下ろすと真っ直ぐに繋がった白の残雪が石橋のところで切断されたように見える美しい風景を指す。

自転車を漕ぐのを少し止め、白堤の袂から真っ直ぐに伸びる堤防と石橋で作られた上下運動に添って連なる人々の姿にしばし見とれ、せっかくだからと白堤を通ってホテルに向かうことにする。

西湖十景





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