2018年10月14日日曜日

季節の風物詩 一級建築士試験2018 設計製図 「健康づくりのためのスポーツ施設」

あっという間に一年が巡ってきてしまうと実感するのが、この秋の風物詩。
今年は何かというと、 「健康づくりのためのスポーツ施設」。2020東京オリンピックに向けて、国をあげてのスポーツ政策に見事にのった課題である。

H23 2011「介護老人保健施設」
H24 2012「地域図書館」
H25 2013「大学のセミナーハウス」
H26 2014「温浴施設のある道の駅」
H27 2015「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅」
H28 2016「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」
H29 2017「小規模なリゾートホテル」
H30 2018「健康づくりのためのスポーツ施設」

戸建てが立ち並ぶ住宅地、その中に廃校をなった小学校。老朽化し、解体された屋外プールの跡地に、全天候型のスポーツ施設を建設し、高齢化が進む地域の健康維持に役立ち、更に地域の世代間交流の拠点として期待される、市長肝いりのプロジェクトという感じで、縮小社会に突入し、超高齢化社会になり、社会保障費の高騰の問題を、なんとか健康寿命を高めることで手助け出来ないかと、官僚の鳴き声が透けてきそうな課題文を読むことになる・・・・

課題文と解答例を見ていると、恐らく過去数年の課題の中でも、設計として一番難しいのでは思わざるを得ない。 天井高の異なり、無柱空間となる 多目的スポーツ室と温水プール室をどこに配置するかで全体の骨格が決まり、それに付随した更衣室やシャワー室への動線。それとともにスポーツ施設ならではの、上下足ラインの切り替え、さらに地域への振動及び騒音対策など、口うるさい近隣住民のクレームが電話が耳の奥で聴こえてきそうな気がしながら、建物周辺に植えられた植栽の意味を理解する・・・

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