そんな2017年。今年だけで既に4回目となる訪問。関わるプロジェクトのお陰で、なんとなくではあるが地理も理解できてきたが、どうしてもステアリングの前に何台ものスマホを着けて、その画面をひっきりなしに操作しながら、イヤホンで話続け、客をほったらかしにしておきながら、突然の様に「行き先はどこだっけ?」と聞いてくるこの街のタクシードライバーには本当に頭がくらくらしてくる思いがして、そんなストレスを感じるならば公共交通で移動したほうがよっぽど楽だと今後のことも考えてオクトパスカードを入手し、見れば見るほど良くできているパシフィックプレイスで脆皮焼肉を堪能し、中国銀行ビルや香港上海銀行といった学生時代に学んだ建物達を見上げ、M+に代表される開発が進むウェストカオルーン(西九龍)を中心に、21世紀にも競争力を保つ新しい都市として着々と変貌を進めつつある香港の姿を高層ビルの最上階に位置するクライアントのオフィスから見下ろしながら、30年後のこの都市の姿に想いを馳せることになる。
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