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日本百名湯
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長い一日の運転を終えて、やっと到着したのが宿泊地の黒川温泉。全国的にも知名度の高い有名温泉街であり、いつかそのお湯を体験してみたいと思っていた温泉の一つである。
田の原川と呼ばれる中心に流れる川の両側に旅館が立ち並び、その地理的条件のためにさらに建物を建てる敷地がないために、計24軒のみのこじんまりとした温泉街ができあがったという。古くから旅館組合がこの特徴を逆手にとり、統一的な街並みを守ることで黒川温泉全体として落ち着いた高級感のある雰囲気を作り出し、全国トップレベルのブランド力を得ていったという。
車一台がやっと通れるほどの細い道を降りていき宿に到着し、細い道でつながれる本館と新館とうつくりの宿を見てまわり、客で込み合う前に宿の中にいくつか用意されている温泉を楽しむことにする。
食事前に少し町を歩いてみると、インバウンドのお陰でではないが、街中にツアーの旗を振ったガイドの後について回る大勢の韓国人ツアー客が大挙しており、有名なシュークリーム屋さんにどっと押し寄せており、間一髪のところで先に買えたシュークリームをもってそそくさと逃げ出すことに。
銀座や秋葉原だけでなく、日本全国どこでもこうした大量のインバウンドのツアー客によって潤うのと同時に、こうした場所の雰囲気もまた少しづつ失われていくのだろうと、「これがグローバリゼーションのもたらしモノなのか・・・」と思いながら石段をあがってその場から離れることにする。
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