2015年2月14日土曜日

臥仏寺(がふつじ 、wò fó sì) ★


中国の古都と、国内にある仏教、道教、儒教の重要寺院を巡ることを思い立ち、まずは足元の北京にある重要な寺院はどこかと調べるとまずでてくるのがこの臥仏寺(がふつじ 、wò fó sì)。

北京の北西に位置する香山と呼ばれる紅葉が有名な山の麓に位置し、現在は北京植物園の敷地内に取り込まれている寺院であり、市街地からはおよそ30キロの距離に位置する。

そんな訳で先日妻と一緒に車で出かけたが、事前調査を詳しくしておかず、植物園内部にあるとういことを現地に着いて知り、その駐車場入口で怪しいおじさんに、「駐車場は混んでいるから、そこに停めてもらって、私の車で寺の入口まで送って行けるよ」という呼び込みに乗って狭い路上に駐車することに。その折に、普段と違っておじさんの誘導に乗ってバックしていくと、「ガリガリ」と何だか嫌な音が・・・慌てて降りて後ろに回ると、横に停めてある車のナンバープレートにぶつかって、車の後ろのカバーが折れてしまって地面に落ちている・・・

それを横目にシラッと逃げていくおじさんを横目に、ナンバープレートが曲がってしまった停車中の車の持ち主となんとか話をつけて、すっかりおしりの落ちた形になった車をどうしたものかと眺め、あちこちに電話しながら、構造を理解してはめてみるとそれとなく形になり、少々の振動では落ちそうになくみえる。これならいけるかもと、販売元に車を持っていくためにせっかくここまで来たのにと寺院を見ることに戻ったのが数週間前。

そのリベンジを何とか中華新年前に果たしてしまおうと、今度は地下鉄とバスを乗り継ぎ、1時間半ほどかけて到着し、あの時のおじさんを見つけこっそり写真におさめ、心の中でのリベンジ達成とチケットを購入して中に。

植物園の入口から目的の臥仏寺の入口まではおよそ2キロ。内部は子供連れの家族など植物を楽しみに来ている人がかなりいるようであるが、彼らを追い越しながら早歩きにて臥仏寺へ。

この寺院。本名は十方善覚寺といい創建は唐の貞観年間(627-649)と言われており、有名なのは元時代に寺院内に造られた横になっている釈迦仏像。その臥佛殿が有名になり、そこから臥佛寺と俗称で呼ばれるようになったという。

寺院はまっすぐ伸びる軸線上にそれぞれの建物が配置され、さらにその奥の山の上には寿山亭が視線を受けるように鎮座している。境内の梅が少しだけ芽吹きだしており、ここにも春の訪れかと季節の変わり目を感じながらまた長い道を戻っていくことにする。
























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