2015年2月18日水曜日

富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)★★★


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所在地 静岡県富士宮市宮町
主祭神 木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)(別称:浅間大神)
神体  富士山(神体山)
通称  浅間さん
社格  式内社(名神大)、駿河国一宮、旧官幣大社、別表神社
本殿の様式 浅間造
機能  寺社
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世界遺産
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長らく楽しみにしていた富士山周辺の神社巡りを、まさかの大雪の為に大幅に予定を変更し、後ろ髪を引かれながら立ち寄ることにしたアウトレットにて食事と買い物をしてすっかり満足げな妻の姿を横目に見ていると、どうやら外の雪が止んだようである。

これ幸いとすぐに妻を連れ出して、ここは見過ごせないと思っていた浅間神社の中でも一番重要な神社へと車を向かわせることにする。

全国に約1,300社ある浅間神社の総本社である富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)は、日本における象徴的な存在である富士山信仰の中心的な場所といってよい聖地である。

「富士山信仰」の構成資産の一つとして世界文化遺産にも登録された神社であるが、やはりその社格も高く、駿河国一宮として周辺地域の重要な場所として愛されてきた神社である。

旧国地図を見てみると、東海道のど真ん中、現在の静岡や富士宮を含むのが駿河国(するがのくに)。別称・駿州(すんしゅう)と呼ばれ、西の遠江国(とおとうみのくに)、東の相模国(さがみのくに)、北の甲斐国(かいのくに)に囲まれた場所である。

境内横の駐車場に車を停めると、参道脇に流れる小さな用水路をまたいで参道にアプローチをする形となる。この時に先ほどまで振っていた雪解け水が耳に心地よい音を奏でながら流れていくのを足元に見ながら、少しだけ心を清めた気分で非常に整った参道を進んでいくことになる。

主祭神が木花咲耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)ということで、祭神にまつわる桜を神木とし境内に500本という大量の桜が植えられており、春には壮大な景色を作り出すのだろうと想像力を搔き立てる。

本宮の本殿は徳川家康による造営と言われ、、「浅間造(せんげんづくり)」という独特の神社建築様式を採用し、社殿の上にさらに別の社殿が載った二階建ての建築で遠くからでもその様子を見て取ることができる。

境内北に位置する富士山頂上にはこの神社の奥宮が鎮座しているという。

境内脇には長い年月を経て濾過された富士山の湧水が湧き出す「湧玉池」があり、とても高い透明度を保つ池の水面を優雅に泳ぐ鴨の姿がなんとものんびりした時間の流れを体現する。

そんな水面を見続けていると、地面と水面との距離がやたらに近いことが見て取れる。湧水を源泉とし、源泉地付近に位置しているということから、大雪や大雨のときの水面の高低差があまり変化が無いのだろうか?と思いながらも、その水面ぎりぎりを飛び立っていく鳥たちの群れの運ぶ爽やかな風に春の到来の近さを感じ、次の目的地へと心も軽く向かうことにする。


東海道
駿河国





















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