2014年6月4日水曜日

ファイドン(Phaidon) Party


オシャレなモデル・ルームやカフェなどに行くと、大体ソファー・テーブルの上に置いてあるのが分厚いインテリアか建築の洋書。恐らくそのほとんどを出版しているのがイギリスの出版会社であるファイドン(Phaidon) 。

これだけ多くの建築家が一堂に集うベニス・ビエンナーレに合わせて様々なイベントが開催されるが、このファイドン(Phaidon)もまたイギリス館にてトーク・イベントを開催するのと同時に、様々なゲストを招待しオープニングの一日前にベニスの海に浮かんだ船の上でパーティーをするという。

我々MAD Architectsも招待されたので各国パヴィリオンを見て回った後に会場近くの船を目指してとぼとぼ歩いていると、横にあるいているのは藤本壮介さん。同じくファイドンのパーティーに行くというので話しながら船にむかうことにする。

ポツポツ振り出した雨を避けるかのように、徐々にゲストも集まりだしてきているようで、担当者と挨拶をして如何にも上質と思われるシャンパンをいただきながら周囲を見てみると、ローマに現代美術館を設計したフランスのオディル・デック(Odile Decq)の姿を見つける。パートナーのマーとも既に既知の仲のようで、彼女の知り合いの建築家がマーがアメリカでアイゼンマンの事務所でインターンをしていた時の直属の上司だったらしく、話が盛り上がっている様子。

前回ビエンナーレに参加したときのメイン・キュレーターであったアーロン・ベッキー(Aaron Betsky)の姿も見つけ、久しぶりに挨拶をしているところ、藤元さんと一緒にファイドン(Phaidon)のカメラに納まることに。


藤本さんから貴重な話を聞くことができたのも楽しかったが、周囲から話しかけられる度に温和に耳を傾けながら、広がる話をしっかり受け止めている姿を見ると、こうして一人で色々なイベントに足を運び、様々な人に会い、チャンスを広げていきながら、しっかりと設計も進めていくのは相当に大変なことに違いないのに、それを一切見せずに飄々としている姿が何よりも印象的に感じながら、次の場所へ向かう為にパーティーを後にすることにする。










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