2014年5月13日火曜日

コラボレーションの誘い

昨年のこの時期、シンポジウムに参加する為に訪れたオーストラリア。その時に挨拶に伺ったシドニーの組織設計事務所より、コンペでのコラボレーションのお誘いのメールが届く。詳しく聞くと、幾つかポテンシャルのあるコンペがあって、ぜひ一緒にチームを組んでやってみないかということ。

なんともありがたい話である。

もちろんどういう形でチームを組むのかなど、ビジネスとしてシビアな話は詰めていくことになるのであるが、ふと考える。

何かの機会があったとする。その時に自分達だけよりもどこかの会社とコラボレーションすることによりよりチャンスが広がると判断する。その時に誰とチームを組むのか?

その時に条件に合うような事務所をネットで探して、それからアプローチをして・・・と言うことよりも、やはりすでに誰かに紹介されていたり、互いに知っている中の事務所に話を持っていくことのほうが多いはずである。なぜならばそこには既に知っている、つまり知り合う為の土壌があるというある種の信頼が横たわっているからである。

恐らく彼らがコラボレーションを考えた時にもちろん幾つかの事務所の名前が挙がったはずである。その候補の中に我々がいること。つまり選択される可能性の中に入っていることがまず重要である。

そして彼らがその候補の中から最終的に選ぶだけの理由を事務所としてもっていること。それは何かに特化していることが一番の近道であろう。

今後どういう方向に進むか分からないこのコラボレーションの話。しかし昨年オーストラリアに行って、直接顔を向き合わせて互いにやっているプロジェクトを紹介し合い、どんな事務所かを理解したからこその一年後のお誘い。

世界がフラットになろうとも、結局は誰が何をやっているか、誰とどうやって繋がるかがこの世の中を動かしているのだと改めて実感する一日である。

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