表紙が随分特徴的で「softbankのお父さん犬・・・?」とごっちゃになりながら、何となく頭の中に残っていたそのイメージ。
「月と蟹」や
「光媒の花」が余りに鮮やかだったので、そのレベルを期待して購入した一冊。
しかし、何とも残念な内容である。びっくりするくらいのその仕掛け。余りにも唐突に挿入される物語の中の挿話に、明らかにこれは後で回収するための布石だろうと当たりをつけられる。
作者がよく行う、「この流れだと読者は説明しなくても当然こういう風に想定して読み進めるだろう」という読者の想像力を逆手にとって、「エッ」という展開に持っていくのだが、余りにも直裁的なその技巧。技に溺れた感が否めない。
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