2014年2月1日土曜日

六所神社(ろくしょじんじゃ) 不詳 ★★


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所在地 島根県松江市大草町
主祭神 伊弉諾神(イザナギ)
様式  大社造
社格  出雲国総社、県社、意宇六社
創建  不詳
機能  寺社
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事前のルート設定時に地図を俯瞰して一番ロスの少なそうなルートを探し決めたのが、

真名井神社 > 八重垣神社 > 神魂神社 > 六所神社

しかし、実際行ってみると、真名井神社の後に六所神社に寄るのが効率的だったようであるが、それでも六所神社を最後にしてみて良かったと思えることに最後に出会えた巡礼一日目最後の目的地。

日の入り時刻を調べていたが流石に徐々に空も暗くなり始め、少々焦りを感じながら向かった六所神社。意宇川沿いの道を走っていると左に少し入ったところに鳥居が見えるので、脇道に入って車を止める。

鳥居をくぐり、神門を抜けると見えてくる本殿。境内は静かで落ち着いた雰囲気。本日最後ということもあり、暗くなった境内の中で一人本殿に向かって拍手を打つ。境内の右から外にでる道が伸びており、そちらに足を向けるとパッと景色が開けて何かしらの建築の柱跡と思える遺跡が見えてくる。

近くの案内板を見てみると、ここが出雲国の国府跡だという。立ち寄る時間がないと諦めていたが、まさか六所神社の裏手に広がっているとは思いもよらず、一日目最後のボーナスだと思い駆け足で跡地を散策する。大宰府政厅遺跡と同様に、はるか古代の時代に、ここで大きな文化が芽吹いていたことが感じられる風景にしばし心を奪われる。

更に暗くなってきたので改めて境内に戻り改めて境内を散策する。すると境内の一部の木々の裏で明らかに雰囲気の違った場所があるのに気がつく。無数の御幣(ごへい)串が木の根元に挿され、物凄い霊気が漂っている雰囲気。

近寄って写真に収めるが流石に気持ち悪くなり境内中心に戻ろうとする。と、足元になんだか長い枝が。そうかと思うと、なんだか根っこの様にも見えてくる。「なんだか蛇みたいだな・・・」と思って更に近づいてよく見るが、一日カメラのファインダーを覗いていたので、左目がどうもボーっとしてしまい、暗くなってきた周囲の様子も合わせてどうも焦点が合わない様子。

「蛇なのか枝なのか?」

枝だろうと良く見てみる。するとやはり蛇。

「ギャッ」と声を出して飛びのく。人間びっくりしたら本当にこんな動きをするのかとびっくりするかのような動き。蛇なのに動きもしない。やはり枝なのか?と思ってじっくり見ると、なんと1Mほどの長さの綺麗に抜けた蛇の抜け殻。まるで木の枝のような太さで立派な蛇。しかも真ん中でぐるっと一回りしている珍しい形。

これには本当にびっくりした。暗い夕方の境内。なんともいえない霊気漂う一角でこの蛇の抜け殻。しかし「これは財布にいれたら縁起いいに違いない・・・」と思うが、いきなりこれだけのグロテスクなものを持ち帰った妻に怒られてもたまらないので、先に電話で確認しようと妻に電話するがどうもつながらない。

しょうがないので、折り返しがくるまで境内を出て意宇川の川辺まで行ってみる。夕暮れの澄んだ空気に、美しい水の流れ。きっと水も冷たく澄んでいるに違いないと思い川辺を下りて水辺に近づこうとする。

その時、ふと思う。「あの抜け殻、いつ抜けたものだ?」と。

昨年の暮れ。冬眠する前に抜けたものなら雪の多く振った今年の冬を経た今まであんなに綺麗に残っているだろうか?そんな訳は無い。それならいつ抜けたのか?最近に違いない。ではどのくらい最近?社務所の人が毎日境内を掃除しているはずだらから、数日前に抜けていたらきっと見つけられて片付けられているはずだ。ということは、ここ数日。極めて今日の可能性が高い。

との結論にたどり着くまで数秒。

と、いうことは・・・。あの抜け殻の持ち主である1M強の立派なシマヘビがいるなこの辺りに。そう思うと、足元の草むらも既にのどかな田園風景ではなく、いつ蛇が飛び出してくるか分からないレッドゾーンに見えてくる。

そんな妄想にかられ急いで堤防に駆け上がり、境内に戻ろうとすると向こうから前掛けをかけたなんとも人の良さげなおばさんが手を振りながらこちらに向かってくる。後ろを振り向くがどうも周囲には自分だけしかいないようで、明らかに自分に用があるようである。

近づいてみると、「お参りくださいましてありがとうございます。これよかったらどうぞ。風土記の丘の入場割引券です」と。それと一緒にこの神社の冊子もくれる。これはこれは、いいところに。ということで、「いやー、素敵な神社ですね」と今日廻ってきた神社を伝えると、「あそこもいい神社さんですからね」と会話が弾む。

「そうだそうだ、あのことも話さないと」と思い出し「さっき境内に凄い立派な蛇の抜け殻がありましてね。今要るか要らないか妻の確認待ちなんですよ」と言うと、「そうですか。それはいいですね。あれは縁起がいいって財布に入れられる方もいますからね」とあまり興味なさげに社務所に帰っていかれる。

そんな後ろ姿を眺めていると丁度妻から折り返し。一連の流れを説明すると、写真を送ってというのでメールで送ると、少々悩んだ様子だがやはり「あまりにグロテスクかもね・・・」ということで持ち帰らないことに決定。そんな訳で後ろ髪を引かれながら本日の巡礼終了という訳で宿泊先に向かうことにする。

しかし夜の間気になって、翌日朝一で熊野神社に向かう道の途中に六所神社を通るので、その時にあれば縁だということで持って帰ろうかな?と思っていたが、翌日は朝から小雨が降ってしまい、「これで流されてしまっただろうな」と思いながら、そういう縁だったということだろうと納得することとする。























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