2013年7月20日土曜日

飛瀧神社(ひろうじんじゃ) 不明 ★★★


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所在地 和歌山県那智勝浦町那智山
主祭神 大己貴神(おおなもちのみこと)
社格  熊野那智大社別宮
創建  不明
機能  寺社
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世界遺産
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熊野那智大社から坂道をぐるり、ぐるりと降りてくると幾つかの駐車場が見えてくる。「滝まですぐ」という触れ込み。鳥居前の公共と思われる駐車場は当たり前の様に空きが無し。しょうがないので横の有料駐車場で500円を払い、早速鳥居へ向かう。

この飛瀧神社(ひろうじんじゃ)。飛瀧と書いてひろう。なかなか読めないと思うが、熊野那智大社の大本となる自然信仰の対象である那智の滝をご神体とする神社。熊野那智大社の別宮として位置づけられ、滝が信仰の対象の為に本殿は存在しない。

歩いて鳥居をくぐると、いきなり下っていく石階段。なかなか高さのある階段の一段一段を気をつけながら下に開けた広場に降り立つと、滝の前に小さな社。その奥には落差123mで日本一の名瀑と呼ばれる那智の滝。

スローモーションの様な水の糸にしばし見とれ、古来よりこの場所で多くの人々が自然の力を感じ取ってきたのを理解する。

しかし・・・

残念ながら2年前の台風12号の災害復旧工事中ということで、大きなクレーン車などが滝の下で作業中。当然必要なことなのだが、やはりこういう自然信仰の場所ではできるだけ近代文明の跡が視界に入ってこない方がより入り込めるもので、なんともいえない気持ちになりながら、社務所脇の入口から300円を支払い「お滝壺拝所」という滝の近くまでいける通路に入ることにする。

「この通路が閉まる前に来れたから、焦ってきたのも無駄ではなかったなと思いながら」入ってすぐに滝の水が飲める場所で少々呼吸を整え手に水を汲む。

暫く上がって歩いていくと、滝壺拝所にたどり着き、迫力のある滝の姿が目の前に。滝壷もそうだが、一番上の水が落ちてくる様子が手に取るように見えるのもまた素晴らしい。ただし、工事中のクレーン車の鮮やかな黄色が視界に入ってきて少々興醒めは致し方ない。

帰り道の階段ももちろんきついのだが、ところどころで止まっては後ろを振り向き、何度もその絶景を目に焼き付ける。日本広しと言えども、このような自然信仰の対象をなるような場所はそうそう無いだろうと納得し本日の参拝を終えて宿泊地の勝浦温泉へと向かうことにする。














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